パワプロ・プロリーグ元代表選手のゲームブログ

パワプロ・プロリーグ代表経験者のtellによるブログ

パワプロ2020(2021)の打撃におけるミート・強振の関係性

どうも、こんにちは、tellです。皆さんはパワプロ2020遊んでますか?僕は発売から1年半以上経った今でも遊んでます。

パワプロ2020を遊んでたら、こんなことを耳にしませんか?

『今作はミートが強くなり強振が弱くなった』

これって、本当なんでしょうか?この言葉が独り歩きして、ミート・強振それぞれの本来の強弱をちゃんと理解できていますか?この辺り、今更ですが僕が解説したいと思います。(今回はゲーム仕様の話です。それ以外の話題は知らんのでしません)

2020(2021)で強振が弱くなったとされる大きな2点の理由

1点目・ストライクからボールになる投球が当たらなくなった

これは2020発売以来最も大きな仕様変更だと思います。ストライクからボールになる球は基礎能力のミートの数値関係なく強振では当たらなくなりました。(ミートでは過去作同様バットに当たる)

過去作ではバットに当たり、相手が投げてきたコース次第ではタイミングや芯で捉えられれば打者にパワーや強振などがあればホームランは打てました

例として球種指定でフォークを挙げましたが、スライダーでもシュートでもその他度の変化球でも同じですし、ストレートの第2球種であるツーシームファストやムービングファスト、特殊能力のシュート回転が発動したストレートであってもストライクからボールに変化した球は2020における強振では問答無用で空振りします。

2点目・打席に立たせる際、ミートG~E辺りの選手のミートカーソルが小さくなった

2019以前ではミートGでもそれなりにミートカーソルが大きかった為、そこまで気にする必要がありませんでした。2020になってから、低ミート帯は下限が広まったため、ミートGで打つのは難しくなりました。これはパワプロの製作側でも発売前に公言されていたものです。

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『ミートの最小サイズを小さくした』としている通り、全てのミート帯を小さくしたわけではなくミートCぐらい以上からは昔と大差ないサイズの為、そこまで狭まっていないと思います。

具体的に昔と比べどれぐらい小さくなったのか、過去作との比較です。

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概ねですが2018のミートG≒2020のミートEぐらいというのが分かります。これによって低ミート帯の選手では芯判定が過去作に比べ狭まったため、捉え切る難易度が上昇しました。

細かな事を言えば、もっと強振で厳しくなった点は数点ありますが、特に大きな仕様変更2点を挙げさせてもらいました。しかし、しっかり捉えれば打球は過去作と同じ様に飛びます。ですので当たる範囲自体は減ったけどホームラン自体は出ます。

2020(2021)でミートが強くなったとされる大きな2点の理由

1点目、打球の質が変わった

これは比較する動画や画像を用意するのが難しいので文面で説明しますが、2018ではミートで芯で捉えると打球速度が強過ぎて外野ライナーになることが多かったり、外角低めが浮かせにくかったりしたため、コースヒットを狙うしか手立てが無かったです。

しかし、今作では打球の質に調整が入り、芯で捉えたライナーでも外野前で落ちたり、外角低めでもある程度ヒットになるようになりました。厳密にいうと、まだ芯で捉えると外野ライナーになることはままありますが、それは現実でも同じなのでまあ仕方ないでしょう。

2点目、守備の挙動・レスポンスの調整

過去作では、守備時のレスポンスが異常に良く、ゲーム的な挙動が多かった印象があります。(特にワープ守備、テクテク送球)そのためダイビングキャッチやジャンピングキャッチが簡単にできたため、ミートで良い当たりしても捕られる、というのが当たり前でした。

しかし今作からそういった守備における挙動、レスポンスに調整が入り、球際のプレーに関しての操作難易度が上昇しました。そのため内野の間が抜けやすくなったり、内野手の頭を越えやすくなりました。それもミートを強く感じる一因だと思います。

ただし強振でも守備挙動は当然同じなので、強振でもゴロ性の打球を打つことが日常茶飯事のゲームの為、ダイビングキャッチがしにくくなったが故にセンター前ヒットになりやすくなっています。

また、外野後方に飛んだ打球も2018では捕れていた打球が、2020では捕るのが難しくなっています。

結局、強振は弱くてミートが最強なのか

色々説明してきましたが、2018・19ではほぼ強振という環境で、現在の2020・21ではほぼミートが最強、強振は弱いという事は無く、それぞれ同格だと思います。

2018・2019と比べ、ミートでも2020ではヒットが打てるようになり、S級同士の試合でも例年よりもミート使用率が高くなってはいます。ですが強振の難易度は確かに上がったものの、この辺りを上辺の文章だけで短略的に捉え、圧倒的な強振ナーフが入ったと誇張表現されていることが多いと思います。

じゃあ全くホームランもしくは長打すらも出ないのかと言われるとそうではありません。

僕はよく、現在の仕様は『2018・2019と比べミートでヒットが出るようになり、ミートに有用性が出たため、攻撃を強振だけでする必要が無くなった』と表現しています。ミートに有用性が出たため、ミートで打てるようになるのも大事ですが、長打を狙える強振も同じぐらい大事です。

いくらミートが強くなったとはいえ、投球する方も試合をしていれば相手がどういう攻撃をしてくるか分かりますし、強振の方が何時ホームランを打たれるかという恐怖感と隣り合わせで配球しますので、ミートだけで勝ち続ける事は絶対に出来無いと断言できます。もし今後オンライン対戦を積極的にしたい方はミート・強振両方の練習をしっかりし、ミート・強振それぞれの強い部分、弱い部分をしっかり自分なりに把握しておきましょう。

今回は長々と御付き合い頂き、誠にありがとうございました。